あたしはその日、早足で家へ戻った。



そして、ベッドへ言って泣いた。



なんであんなことしたんだろう。



あたしがなく理由はあんなことしてきたからではない。



たしかあいつには好きな人がいたはず――




なのにあたしなんかに――



なんでキスしたの?



そこにあたしがいたから?




……教えてよ、拓。




あたしは気付いてしまったんだ。