梶山くんは、ぼーっとしている。






体育座りでどこか遠くを眺めてる。







私は多分、梶山君が本当の「好き」なんだ。







でも、本当の「好き」ってなんだろう。






黒い糸を手繰り寄せると


予想通り絡まっていて




それを解くのが面倒ではさみで切っちゃう。






そんな、感覚。






切れなさそうで、簡単に切れてしまう



そんな糸。