面倒すぎる。




私は思わず絶句した。





実際、クラパートの所には行ってないし




戻るのなんて、もってのほか。




そして、私は逃走。





他のパートの所に行くと迷惑になるので




2階の外のベランダに出る。



身を縮こめる。



風が強く、突風がしばしば。




髪の毛は某アニメの人みたいに




毛先が空を向いている。





片側の髪を手で抑え、紫色の空を見上げた。





吐息を吐くたびに、真っ白な空気が口から零れる。






「嫌だなぁ…」






あまり後ろ向きなことを言うと嫌われてしまう。




そう分かっていたから言葉には出さないけれど




私だってそう思ってしまうこともたまにはある。




ネガティブな言葉は口に出すと



それが現実に反映されてしまう。




そんなこと分かってるのに。





教室の中では、提出しなかったクラスメイトが




一人、黙々とワークに書き込んでいる。





誰か来ても、知らないふりをしてと頼んだ。




だから外は大丈夫。




座ったまま壁に寄りかかり





大好きな梶山くんを思い浮かべた。