夢叶side


私は教科員だ。




先生が教科員をこき使うせいで




今日も居残りでノート提出を呼びかけている。



説教し出すとずっと怒る先生なのは知っているはずだが




クラスメイトはのんびりしすぎて今焦っている。





「やべっ!!これ何何!?」



「戦うじゃね?…多分」



「つーか何でうちのクラスだけあの先生なの!?」



「ノート見せて!!予習やってない!!」




ノートまとめをしないと大変なことになってしまうから



と私は昨日、連絡したはずなのだが。




一体この状況をどう改善しろと?




先生は提出率が悪すぎて怒っている最中らしい。



急かしても仕方がないので楽器をとりに、




音楽室へと向かう。




「こんにちは!!失礼しました!!」




走って楽器をとりにいき



走って音楽室を退出。



所要時間3秒。



なんだか最近不穏な空気が部活を覆っている。



1日1回問題を起こしている。



昨日は一組喧嘩。



一昨日は一人が発狂。




いずれも2年生である。



なんで皆仲良くしないんだろう?



と言っている私も現在、


クラリネットとは別行動である。




単に頭に来るから。



返事が悪いのも木管の中で楽器が下手なのも



全てワーストでクラがNo.1だ。



あんな奴らと一括りにされたくない。



そんな思いから私は逃げたのであった。



明らかに、じめじめしたあの人たちと私とじゃ


意識が違う。



クラスに戻るとさっきの戦争状態とは一転、



半数以上が教室からいなくなっていた。




全然終わってない人もいる。




一体何やってたんだ。



と早速クラの皆さん登場。



「部活。」




「教科員ですけど」





追い返しました。



なんで?



教科員の仕事があるからです。





とか言いながら堂々と本読んでますけど。





「もう行っちゃうからね!!



行くよ、夢叶!!」



「はーい」




むかむかとする気分を抱えながら




先生の所へと私達は駆けていった。