先日俺はきーさん先輩に告りました。
もちろんふられました。
でも俺が好きなのはきーさん先輩
…ではありません。
きーさん先輩は今も現在進行形で
あまり好きじゃないです。
目の前にいるこの先輩に
告れ!!
と言われたから告っただけで。
いつからだか、この先輩は
俺がきーさん先輩が好きだと勘違いしたようで。
ボケにも限度があります、と心の中で毒づく。
この先輩は俺の事が後輩として大好きです。
と自分で言うのもアレですが、本当に好きです。
俺のどこが好きなのか聞いたところ
返ってきた答えは
「う~ん…えっとね…
可愛いところと
ボケ~っとしてるところと
うちより肌白いところと
音痴なの隠してるところと
いつもニコニコしてるところと…」
と、本当はまだ続いていたのですが
悪口に入りそうなのでやめておきましょう。
この先輩は誰にでもいい顔をする。
喧嘩の仲裁に入り(本人は入りたくもないらしい)
きーさん先輩をいじめてたあの先輩をなだめ
問題児にまで優しく叱り
部長には先生の考えの奥深くを予測して伝える。
(でも結局聞いてもらえない)
蛍先輩の恋の相談役もやっているらしい。
でも、全然忙しそうじゃない。
むしろ、暇人?
(本人に言うと
「私は暇人じゃない。非・魔人だ」
と意味不な言葉で返される)
質問したらちゃんと答えてくれるし
変わってる先輩だけど
どこか寂しそうな先輩で。
友達は少ないのだという。
「誰かの一番になれるほど
人としっかり関わってないんだよねw」
と言って一人で大笑いしていた。