強がりな元姫様



教室が凍りついた雰囲気のまま担任が来てHRが始まった


授業を一、二時限目を終えて、三時限目の途中


私の意識は朦朧としていた


熱が更にあがったのか、だるさも今朝より酷い


しかも今は因縁つけてくるオバサンの授業中


今日は指名しないでこのまま進めて欲しい


そんな私の浅はかな願いは見事に砕けた


「この問題を高岸さん、説いてくださーい!」


頭に響く声がやけに明るいな


「高岸さーん?」


まさか、私の状況を知ってワザと?


「……っ」


息を吸って立ち上がった瞬間、グニャンと前の景色が歪んだ


「!!?」


ガタンッ!


机に手を突いて床に座り込んだ


床にのめり込むのは何とか避けれたけどこれは非常にマズい


「どうしたのー。 もしかして、分からない?」


茶化すようなオバサンの声がだんだん遠くから聞こえてくる


意識が飛ぶ寸前だ