強がりな元姫様



「熱あるぞ」


「あー…どうりで、今朝からちょっと気分悪いなーって思ってたらそうなのね」


「……お前な」


「ただ学校行って授業受けるだけだし、なんとかなるでしょう」


起こしてもらい、歩き出した


それでもフラフラするから星夜が着ている制服の袖を掴んだ


「「翼ちゃーん」」


校舎に入ってすぐ緋麻里と飯島にあい、すぐに手を離す


「緋麻里と飯島、二人ともおはよ」


「おはようございます」


「……むぅ」


緋麻里は笑顔になり、飯島はふてくされる


「もー! 僕の事は翡麻里って呼んでよー」


「……えー」


「僕の名前は飯島……」


「……翡麻里」


名前で呼ぶとパァッと笑顔になった


やっぱり双子なんだね


少しだけ癒された


「だったら、颯一と塁も呼び捨てでいきましょう。 絶対喜びますよ!」


緋麻里の思いついた発言をした後に手をひかれた