強がりな元姫様



噂を知ってなのか追い出そうとしていた


事情を話しても聞いてくれない


それを緋麻里が見て止めに入った所で話をし、なんとか理解して貰えた


「……まさか、ここにも噂を信じる奴らがいるなんてね」


これが夢の原因かもしれない


「殆どが噂を事実として受け入れてんだと改めて思い知ったよ」


「……」


星夜が何か言いたそうだ


「それでも私は堂々とする。 やっていないんだから、噂を肯定するわけにはいかないもの」


そして私は今日も開き直っていよう


「……何かあったらすぐに言ってくれ」


「気が向いたらねー」


星夜と話すと気が楽になるようだ


心許したからかな?


クラッ


「!」


急に足元がフラつき、バランスを崩す


あ、倒れる


目を閉じたけど痛みは感じない


目を開けると星夜に受け止められていた


手が私の額に触れ、顔色が変わる