強がりな元姫様



「……馬鹿みたい」


今は過去を懐かしむわけにはいかないの


とりあえず、シャワー浴びよう


肌寒いのに汗をかいていた為、制服を抱えて脱衣所に向かった


制服に着替え終えてすぐに家を出た


曲がり角を曲がるとそこには


「よう」


黒髪の地味男スタイルの星夜がいた


「よう、じゃないわ。 朝から何?」


「昨日の事があるだろ。 それと、話があるから」


「……」


私と星夜は横に並んで学校に向かう


途中で星夜がコンビニに寄り、何かを買ってきた


「ん」


買ってきたのはスティック状のパン


一本を取って口に入れた


「……緋麻里から話は聞いた。 俺も同行していればよかった」


「ううん。 大体、予想してたし。 あんまり気にしてない」


あの後、白神倉庫前で待っていると、下っ端の三人と会った


どうやら同高らしく、私を見てすぐに顔を険しくしていた