強がりな元姫様



まるで私を知っているかのようにペラペラと話し、


〈それじゃ、お金は後で取りに行くんでっ!〉


ブツッ


今度は向こうから電話を切られた


「……どういう事?」


浩輔の掠れたような声


「そんなの…見たまんまだよ? 浩輔」


保が私を睨みつけた


「違うっ! 私はこんなの知らない!!」


「この期に及んでとぼけんのか!?」


「……私はやってない。

……信じてよ」


ガシャンッ


地面にスマホが落ちた


「まだ、言い訳するんだ。 ……見損なった」


トンッ


舜に軽く押され後ろによろめいた


「嘘吐き」


「信じられっかよ」


トンッ


浩輔、保にも後ろに押された


本当は舜だけだったのに二人にも?


……まさか、これは夢?


なら…覚めて!


「最低だな」


ドンッ


私は地面に転がった


大河が近づいてくる


いや…来ないで…聞きたくない