「……どうしたの?」
口から勝手に出てきた
これは……
「まどかが何者かに大怪我を負わされた」
私が追い出される直前だ
まさか、再現しようとしてるの?
やめて、喋らないで!
「まどかが!? 大丈夫なの?」
……これが引き金なんだ
大河の顔が険しくなる
「とぼけんな! お前が仕組んだんだろっ!?」
翔太が殺気を含ませながら叫んだ
「は?」
訳が分からない
「お前、まどかに酷い事言ったんだってな!」
低く吐き捨てるような声で言われ黙っていられるハズがない
「何それ、私がまどかに何言ったってのよ! それに、仕組んだって何の事!?」
「まどかちゃんが言ってたんだ。 襲ってきた男達に命令するように仕向けたのが翼ちゃんだって」
「意味わかんない。 それで私がやったと?」
「……」
保は黙り込み視線を逸らした