ここは…どこ?


真っ暗闇で何も見えない


永遠に出られない迷路に迷い込んだ気分だ


それでも立ち止まるわけには行かないと思い適当に歩き始めた


どれ位歩いただろうか


一筋の光が少し先に射し込んできた


あれに向かって走れば出られる?


私は一心不乱に走り出す


ここにはいたくない、ただその思いだけで……


普通誰もがゴールについたときは達成感とか希望を感じるだろう


だけど、私がたどり着いたゴールで感じたのは


……"絶望"だった








光を抜けた先は見た事のある場所だった


いや、かつて通っていたんだ


私の周りを囲むように立っている下っ端達


皆に向けられているのは笑顔ではなく怒り


何でそんな表情を私に向けるの?


幹部室のドアから出てきた大河率いる幹部クラス


皆が険しい顔をして階段から見下ろしていた