警察官は倉庫の中に入ったり、外回りを立ち入り禁止の文字が書かれた黄色のテープをはっていた


「あ、お疲れ様です」


男は背を向けてパトカーに近づいていった


その時に見えた刺繍の字面を見て身体が震え上がった


【白神 十九代目総長】


男は警官の一人と話している


「絃鬼は全員気絶しているので後はよろしくお願いします」


「了解。 いつもありがとう!」


二人の間には俺の時とは対象に朗らかな様子で会話をしていた


「ところで、あの黒髪君は?」


スーツを着た男性が俺を見て首を傾げる


「知り合い、です。 俺はアイツを送るんでこれで失礼しますね」


「うん。 また、よろしくねー」


会話が終わったらしく男が近づいてきた


「今すぐバイクに乗ってここから離れろ」


唐突に肩を組まれ耳元で囁かれるように命令された


「……あ、あぁ」


今の俺は男の言葉に素直に従うしかなかった









side end.