『う、うぅ…ここにくる途中でぇ、知らない人達にぃ…襲われそうになったの。 隙を見てにげてきたの……!』
涙を流しながら答えるまどかを翔太が抱き締めた
『誰にやられたんだ? 顔はみたか?』
まどかは首を横に振る
『と、兎に角手当しないと。 幹部室まで運ぼう』
『そだね。 まどかちゃん、立てる?』
『う、うん……』
浩輔と保はまどかを抱え二階に運び、その後を翔太が追いかける
『……俺はもう一度調べてくる』
舜が後に続いた
俺は下っ端の一人に翼が来たらすぐに幹部室に来るようにと言って階段を上った
まさかこれが分岐となるとは誰も知らない
イスに座ったまどかにはあちこちに痣ができていて痛々しい
『近道、しようと裏を通ったらぁ……急に男達に挟まれて…殴られたりぃ蹴られたりしたのぉ』
手当てをされながらまどかが泣きながらゆっくりと話していった