「は、離れて!」
離れようとしても頭と背中に回された腕が強くてビクともしない
「星夜…お願いだから」
ギュッと特効服を掴む
「無理するな。 怖い思いをしたんだ、平気なハズがない」
「……っ」
核心をつかれた
「俺の前では強がるな。 怒りでも悲しみでも何でもいい、全てぶちまけて欲しい」
グッと唇を噛み締めて泣くのをこらえたかった
信じられるのかも分からないのに泣くなんてできなかった
「な、何があっても…裏切らない? 周りを敵に回している私を……信じてくれるの?」
気づいたらそんな言葉が口から出ていた
「例え、世界を敵に回してもお前を…翼の味方でいつづけてやる」
私は泣くのをこらえきれなかった
「うわぁああああっ!」
星夜の言葉で涙がとめどなく溢れ出した
「……ここに誓う」
囁かれるような優しい声にいつまでも止まることはなかった