強がりな元姫様



1、2・・・30件!?


──♪♪


「!!」


留守電を聞こうとした所に新たな着信が来た


「は、はい<翼ちゃん、やっとですか!>」


キーンッ...


電話だからボリューム抑えて


<良かったです。 なかなか繋がらないんで沢山心配しました!!>


「……ごめん」


緋麻里からの不安感が電話越しにヒシヒシと伝わってくる


罪悪感がハンパない


今日も昨日の事も……


「……緋麻里、昨日の怒ってないの?」


<何でですか? 怒る理由ないですよ。 むしろ、あたしが謝りたいです。

本当は言うつもりだったんです。 ですが、翼ちゃんが傷つくんじゃないかと思いズルズルと……>


スマホ越しに鼻をすする音が聞こえた


「……いいよ」


<え?>


「緋麻里は…信用できる友達だもの」


<……翼ちゃん>


私は深く息を吸い込んだ