強がりな元姫様



学校には午前中だけ行った


クラスメートの様子は以前と変わらず距離を置いたようになっていた


素通りする生徒もいれば挨拶といった言葉をかける生徒もいて反応は様々


ただ、嫌な空気にだけはなっていない


「俺、明後日には退院できるらしい。 本当は、今日にでも退院したかったんだけどな……」


星夜は不貞腐れたようにベッドに横になる


「精密な検査と体力面によるリハビリみたいな事するんでしょ。 ずっと寝ていたから体力落ちてるしね」


「かもな」


頭の後ろで手を組んで苦笑いした


明後日か、二日もあれば準備できるよな


俺の中にこれからの計画が頭の中で組まれていく


「これから忙しくなりますね」


「そうだね!」


「? 何かあるのか?」


「「秘密(です)!」」


お楽しみは最後まで知らせない事だと言って、ねーっ、と双子は同時に顔を見合せ、笑った