「私を認めてくれた人達がこんなにも優しくて、貴方達に出会えて本当によかった」
「……つ、翼さん!」
`おれ達も姫が貴方でよかったです!´
そう叫んでついには下っ端達は泣き出してしまった
「……あ」
泣いている下っ端達を見て翼はオロオロしている
「……翼、何か大事な報告があるんじゃないの?」
これは、正直苦笑いを浮かべるしかない
「……それは……」
翼からの報告
それは哀愁漂う倉庫を震わすほどの歓声に一瞬にして変えてしまったのだった
「――そんな事があったのか」
翌日、病室で前日に起きた事を話すと星夜は小さく吹き出した
「笑い事やないで。 喜び過ぎて翼が胴上げされそうになったんやから」
俺達はそれを止めるのにかなり必死になっていた
「……それは大変だったな」
「でも、言ってよかったと思ってるわ」
翼はクスリと笑う



