「……はじめて翼を見た時から、周りを引き寄せない雰囲気が気になった。 事情を聞いて、居場所を作りたい…ただそれだけだったんだ。
だが、次第に関わっていく内に心を開いていく翼を守りたいと思い…そして、いつしか惹かれていた。
この時にわかったんだ。 俺は翼が好きなんだって」
私を好き……?
何だか苦しくて胸元でカーディガンをギュッと掴んだ
「ずっと言いたかった。 だが、決着が着くまではこの気持ちを押さえようとした。 結果、言うまでに時間がかかってしまったな」
そう言って星夜は悲しそうに笑った
そんな顔は見たくない
「……星夜」
「ん?」
「わ、私ね星夜を前にするとスゴいドキドキするの。 怒っていた時は何故か悲しくなって、理由が分かった時には安堵して、周りから注目されいるのを見てモヤモヤした」
私の顔は赤くなっている
さっきから鼓動がうるさいほど鳴っていて、息がうまくできない



