「……皆優し過ぎるのよ。 星夜が撃たれたのだって私が人質に取られたせいだし、誰でもいいから責めて欲しかった」
励ましを受けるよりもお前のせいだ、って言われた方が幾分とマシだ
「あのな、俺がやりたかった事だ、翼は悪くない。それ以前に、俺はこうして無事だったんだからもう自身を責める意味はないだろ」
「それでも「俺がいいって言ってんだから、この話は終わり」……っ」
ほぼ、いや完全に話を終わらせられた
キュッと唇を噛んでいると、頭を撫でられる
「もう少し、自分に甘くなってもいいんじゃないか? 遠慮ばかりすると損するぞ」
「……」
遠慮なんてしてない
そう思ったが口には出さなかった
「……なぁ、前に俺が言った事覚えてるか?」
「覚えてるわ」
撫でていた手を離した
笑みを浮かべた表情から真剣なものへと変わる
何を言われるか分からずにドキドキした



