ディスプレイを見ると鸞からのメール
開くと知らないアドレスがあった
「誰かのアドレス。 今の状況で想像はつくでしょ?」
「!」
「何か一言残しとけば?」
一言、か
その言葉に笑みを浮かべて、メールを作り、送信
「……いい加減に、俺も切り替えないとな」
スマホをしまい、イスから立ち上がった
「よーし、ここでいいように吹っ切れそうな大河に吉報を言おう。 心の準備はオーケイ?」
「なんだよいきなり」
何かを企む子どものようにニヤリとしている
笑みが深まり、
「なんと、雛菊はこの度炎舞と白神の同盟が決定いたしましたー!」
「…………は?」
驚きを通り越して、呆けた声が俺の口から出てきた
「あれ、嬉しくないの?」
「……何故、このタイミングで言うんだよ」
「言いたくなった。 ただそれだけ」
「……」
鸞の行動は時として予測不能だ