強がりな元姫様



他の人がわからない答えは直接本人に聞くべきだよな


ヒマリとは別れて二階に戻る


そこで奇妙な光景を目にした


「……何してんだお前ら」


「「!」」


鸞と保が何やらこそこそとしている


近づいてみるとヒマリと似た顔立ちの男が倒れていた


「……」


「ち、違うんだよ、大河!」


「何がだ」


「……いやー、まさか外に出てたなんて思わなかったよ」


「説明しろ」


「翼は壁の向こうにいるんでしょ? それを翡麻里君が勘づいちゃって、手刀で気絶させましたー」


アハハと笑いながら鸞はヒオリを背中にのせた


「そろそろ他のメンバーも気づきそうだからオレ達は移動しとくよ」


「ホント、嫌な予感しかしないんだけど」


「全てオレに任せればいーの。 それじゃあ、大河の健闘祈るよ」


グッと親指を立てて、鸞と保は階段の方へ向かっていった


それを見送り、資料室のドアに手をかけた