「昔みたいに屋上で離す仲に戻れたらいいな。 翼はいくらどうでもいい話でも聞いてくれたんだから……」
「……俺達は、昔みたいに戻れるか?」
「もう間違いを繰り返さないように……」
「「「……」」」
浩輔、翔太、保は黙り混んだ
「"戻す"じゃなく"やり直す"だ。 乱れた規律を一から正していく、でしょ?」
スマホをいじりながら、鸞は言った
「そうと決まれば作戦会議を始めようか。 大河はここで待機。 オレ達は廊下に出るよ」
「え? 次、授業あるよ! サボるの!?」
「知らない? 次、各教室で自習だよ」
「あー…鸞、悪いな。 俺はここで帰る」
時計を見た翔太がバックを抱え、立ち上がった
「今日は遥が退院するんだよ。 病院の場所、家族に教えなきゃなんねーし」
「退院おめでとうって伝言頼める?」
「おうっ! じゃあ、明日な!」
翔太は嬉しそうに手を振って教室を出ていった