教室を出ると同時に、涙は頬を伝う 涙が流れ出して止まらなくなった 「……っ、っ!」 こんな顔では誰の前にでも出れない 廊下を走り、階段をかけ降りる 「……ハァ………ハァ」 息が苦しくなっても走るのをやめなかった ドンッ 「きゃっ……!」 曲がり角を曲がろうとして私は誰かとぶつかってしまう 身体に強い衝撃が当り、後ろに倒れようとした パシッ 痛みがない 閉じていた目を開けるとそこには"彼"がいた