「!?」


浩輔の表情は青ざめたモノに変わる


涙なんて出なかった


その代わりに、


「……クスッ」


笑いが漏れた


「……翼、ちゃん?」


翡麻里が目を見開いたまま私を見ている


「フッ…フフフ…フハッ、ハハハハッ! ハハハッ! アハハハハハハッ!!」


「「「!?」」」


`!?´


「アハハハハハハッ!!」


颯一も翡麻里も浩輔も顔を青くしていたが、私は笑い続けた


塁は目を見開いたまま私を見ている


「アハハッ…ハハッ……ハ…ハ………ハ」


あぁ…私はまた、壊れたんだ


そう考えたら、出ないと思っていた涙が出た


笑い終わったら涙が止まらなくなりそうだ


「……ハハハ、いらないだなんて、私が…一番、わかってるわよ」


どんな顔でクラスメートを見たか分からない


ふらつく足取りで浩輔の前を通り、塁と緋麻里の横を通りすぎた