強がりな元姫様



翌日、晴羅さんに見送られて学校へ向かった


一人で歩くのはなんだか寂しい


「……さちゃん、翼ちゃん!」


後ろから聞こえてきた声に振り向くと、緋麻里と翡麻里が走って来た


私の前で止まり双子は息を整える


「「おはよう(ございます)!」」


「……おはよう」


そこから緋麻里と翡麻里が私の両側に立ち、学校を目指す


「一昨日、航さんから一斉メール来ましたよね?」


「来たわね。 大事に至らなくてよかったわ」


「訳のわからない画像も付いてきたけど」


「……確かに、訳がわからないですよね」


そこから、わからないなら直接本人に聞こうとなった


学校に着くとこれまでとは一変していた


「高岸さん、おはよう!」


すれ違う生徒から度々挨拶をされた


「高岸さん、これは任せて」


自分が頼まれたのになぜかやりたがったりする


生徒達の私に対しての態度が急に変わったのだ