「副総長、僕達はここで失礼します」


「え? もう少しいてもいいんだよ?」


「いえ…先に倉庫に行ってますね」


頭を下げて、孝明と下っ端の五人は個室を出ていった


塁は私の隣に座った


「俺達が学校にいた間に白神倉庫に敵襲が来たんだ。 二日前にどこから情報が漏れたかわからないけど…これを敵はチャンスだと思ったんだろうね」


「! それで……」


「勿論、白神の圧勝だよ? 下っ端も幹部並みに強いからねー。 奏汰、孝明、幹二が後ろで指揮を取っていたから」


「そう、なんだ」


三人の姿が朝から見えなかったのはその理由があったからか


「だから、星夜が倒れたと聞いて三人は自身の弱さを後悔してた。 強いはずなのに、誰も学校側に行けなかったから」


「幹部がいない間に守りきったのに……」


「そう。 むしろ俺達がいない間に守りきった事を誇りだと思って欲しいな。 それは星夜も考えるだろうね」


視線を塁に向けると笑っていた