「翼ちゃんなんていなくなっても誰も悲しまないしぃ。 清々するねぇ」


ガシャンッ


私の両手に持っていたグラスが床に落ちた


手を離したから当然の結果なんだけど


「あーぁ、もったいなぁい。 翼ちゃんにくまれたジュースが可哀想」


クスクスと嘲笑っているまどかに怒りを感じる


手を握りしめて、痛みで鎮めようとしたが無理だ


「……あんた、何がしたいわけ?」


低く発せられた声に笑い声が止まり、振り向くと三人は顔を青ざめた


そんなに私の顔が怖い?


「……どうしたの? さっきの威厳はどこにいったの?」


にこぉ、と笑いゆっくりと近づく


「い、今すぐ雛菊の皆に言っちゃうよぉ?」


真っ青な顔で言われても全然説得力ないし


「言えば?」


いつの間にか私が上からになっていた


まどかはスマホと取り出して震える手で操作する