「……ですが、出血多量が原因でいつ目を覚ますかわかりません」
この一言で再び静まり返った
「…………ウソ、やろ?」
「そんなっ……!」
「……っ」
「と、父さん! 何冗談を言って……」
「塁。 こんな状況で冗談を言うと思っているのか?」
「……!」
塁の身体が硬直したように動かなくなる
「……あ」
「晴羅!!」
気を失い倒れる寸前で光さんが受け止めた
「すみません! どこか休める部屋を……」
「わかりました、すぐに案内します。 ……申し訳ありません、今日はお引き取り下さい」
`……´
誰もが言葉を発する事はなかった
黙ったまま病院を後にする
「ごめん…今日はここで解散、するね」
俯いたまま塁は言った
「……すみません。 歩きたい気分、なんです」
その後、車に乗るように朝陽さんに言われたが、私は断って歩きだした