「つーちゃん!」
「……え?」
その呼び方をするのは一人しかいない
驚いて立ち上がった瞬間、私は晴羅さんに抱き締められていた
「もぉ、ビックリした! ランランに聞いてすぐに飛び出してきた来たの。 つーちゃん、どこか怪我してない?」
「どこも、ないです」
「そっか……」
晴羅さんはホッと安堵した
後から光さん、朝陽さん、夜空さんが遅れて来た
「……話は大体聞いたよ。 息子の為に動いてくれた事に感謝する」
「あ、頭をあげて下さい!」
朝陽さんの行動に白神の三人が慌て出した
その時、手術中とかかれた赤いランプが消えた
皆が一斉に注目する中で、医師の一人が出てきた
「あの、手術は…弟はどうなんですか!」
晴羅さんは私から離れて、医師に近づいた
「手術は成功、しました」
その一言でその場にいた皆が喜びの意を現す
だが、医師の表情は固いままだ