強がりな元姫様



「翼ちゃん、まどか…まどかはこれからどうすればいいのかなぁ?」


「……分からないわ。 ただ一つ言えるのは死ぬのだけ考えないで。 生きて今までの事を償っていけばいいと思うの。

後は、まどかが愛された分だけ、それ以上に誰かを愛するの。 そうすれば、誰かがきっと受け止めてくれる」


「……っ」


「まどかならきっとできるよ」


「……今までごめんなさい。 ごめんなさい! ごめんなさいぃ!」


泣きながらまどかは何回もごめんなさいと言った


それから二人の警察官に連れられ、パトカーに乗せられる


ドアがしまり、発進したパトカーを私は小さくなるまで眺めていた


「……ちゃんと反省してくれたらいいですね」


「そうね」


「まどかがやってきた事は決して許せるものでありません。 ですが、自分の行いを改めてこれからを生きて欲しいですね」


緋麻里の言葉に無言で頷いた