「今頃、あんたの病院にいる患者達は他の病院に送られているから。 君のご両親は手錠をかけられているだろうね。 安心して、すぐに会えるから」
ニタァと黒い笑みを浮かべまどかを震えさせる
「な、なんで、こうなったの!? 皆まどかを愛すべきなのになんで愛してくれないの!?」
なんで、と言いながらいいながらガシガシと頭をかきむしる
「翼!」
後ろから大河、翔太、浩輔、保が走ってきた
「! 皆ぁ、来てくれたのねぇ!!」
まどかは頭から手を離して嬉しそうに手を組む
だが、そんな事をしても手遅れだ
「……まどか、お前を雛菊の姫から降ろす。 自分でも言ったよな? 姫じゃないって」
「あ、あれは「言い訳は見苦しいぞ」……っ」
ギリリと爪を食い込ませ、そこから血が滲み出した
「……」
ボサボサになった髪の隙間から私を睨み付けるまどか
"私が話をしないと終わらない"
そう思い、まどかに近づいた