「……なんでまどかの思い通りにならないの?」
塁が星夜をつれてその場を離れた時だった
立ちすくんだまま、まどかは口を開く
「そうだ。 これは全部ぜんぶぜーんぶあんたのせいだっ!」
ギロリと充血した目で睨み付けられた
「……っ、そうやって何でも翼ちゃんのせいにしないでください」
「大体、自分勝手が撒いた種やろ?」
「僕達は許さないよ」
緋麻里、颯一、翡麻里が私の前に庇うように立った
「うるさい! あいつもまどかに説教しやがって立場をわきまえろっての!!」
「――それ、そのままあんたに返すけど?」
いつの間にか私達とまどかの間に鸞が立っていた
「……たった今、辻岡組と谷口組の残りを潰したと言う電話がきた。 後、姫井病院は今頃、警察が取り締まっているよ」
「なんで!?」
「それは不正を行っていたのと、組員が患者にたいしての問題が世間に暴露されたから。 勿論、君のこれまでの素行もね」
まどかは顔を青ざめた