ダァンッ!!
結果として銃の方が早かった
若頭は避けれないと思ってか余裕の笑みだ
いつもはスローモーションのように見えているが今迫ってくる銃弾が静止画のように見えている
身体を横に向けて避けるが脇腹の痛みで一瞬、体制が崩れる
その際に頬に銃弾を掠めてしまった
「なっ!!」
驚愕に歪める顔に俺は迫る
「星夜ぁ!!」
……翼
俺は絶望で全てを覆わせたくないんだ
笑って、幸福であって欲しい
こんな心優しい彼女を誰も責めていいハズがないんだ
「うぉおおおおおおっ!!」
拳を振り上げて叫んだ
バキィッ!
拳が若頭の顔面にのめり込んだ
骨が軋む音が聞こえた気がするがまぁいい
ドサッ
若頭は吹き飛んで、地面に倒れた
ピクピクと痙攣を起こしているから死んではないと思う
ホッと一息いれようとした時、俺に飛び込んできた人がいた



