ニヤリと余裕綽々の態度を取る乱凰
「それとどうする? お仲間を呼ぶ時間を与えようか? 雛菊よりも弱い「必要ない!!」」
声を遮る一際大きな声
聞こえたと同時にビリッと電撃が走った
理事長室の窓からは屋上の様子が見えると言うことは各階の廊下に群がる生徒達の様子も分かる
聞こえていた生徒達は声の発信源を探そうとしていた
屋上には五つの影が今、飛び降りた
驚きに近い叫び声をあげる生徒達
地面に降り立つと同時に白の特効服が翻る
`――……´
誰しもが言葉を忘れ、呆然と五つの存在にしばし見とれていた
「ま、まさか……白神!? なぜこんな所に!?」
驚愕に顔を歪め、乱凰の一人は叫んだ
「なぜって愚問だな。 雛菊ともう一チーム、それが俺達白神だからだよ」
「き、聞いてねぇよ!!」
「だろうな。 何せ、雛菊より弱いと思い込んでいたもんな」
「……っ」
乱凰は気迫に圧されて戦う気力を殆ど失ってしまったようだ



