強がりな元姫様



ダァンッ!!


「っ!!」


銃声音に身体がすくんだ


見ると校門前に男が立っている


ざわめき出す校舎


黒塗りの車が数十台入ってきて、一人一人降りていく


黒スーツに身を包んだ男達の手には銃が握られていた


「随分とやってくれたね? 雛菊の皆サン」


頭上に掲げた拳銃を片手に一人の男がニッコリと笑う


空中に発砲したらしい


「……! あれば辻岡組の若頭」


イスから立ち上がり私の横に立った理事長が驚きの声をあげる


「大丈夫か?」


「……はい」


言ったものの足が震えている


「辻岡組と谷口組だっけか? 数が多いな」


「……」


止められた車の数からして人数おおよそ400


圧されていた乱凰は味方が来たことに余裕の笑みを浮かべていた


「さーて、第二回戦だぜ? 今度はこっちの方が有利だなぁ!!」


「……!」


流れが乱凰側に向こうとしていた