「やっぱり私も行く」
皆が戦っているのに見ているだけなんて
元は私が関係してるのに……
「……翼はここで応援してくれないか?」
「! でもっ……!」
何かを言い掛けたと同時に頭に乗せられた手がクシャクシャと髪をかき回された
「翼がここにいるとわかっただけで、俺達は戦える。 終わったらすぐに戻ってくるから。 それと」
肩を押さえられ、引き寄せられる
「……終わったら、二人きりで話したい事がある」
「……っ」
耳元で囁かれ、身体が跳ね上がった
「……もう、行くな」
ニコリと笑い、五人は理事長室から出ていった
「……っ」
触られた部分が熱い
「高岸君、顔赤くしてどうしたんだい?」
「え!?」
見ると理事長はニヤニヤとしている
「な、なんでもない、です」
そう言っておきながらも内心はドキドキしていた
ふと窓の外に視線を移そうと……



