強がりな元姫様



「なっ……!?」


倒れた仲間を見て乱凰は怯む


「それと、もう一チームはお前らには絶体に敵わない。

全体、かかれっ!!」


大河の声で始まった抗争


No.1とNo.10の差があるためか乱凰は次々と倒れていく


「お、前見たよりは向上しとるやないか」


「今の所は圧倒的だね」


理事長室の窓から覗いていた颯一と塁が感想を述べる


「後は二つの組が来るんですよね」


「星夜、いつ登場する?」


「……いつ飛び降りれてもいいように屋上に行く。 鍵はあらかじめ掛けていたから」


「お! さすが星夜、準備が早いな!」


「颯一、軽いよ」


「それでは航さん。 俺達は行きます」


「翼ちゃんに何かしたら許しませんからね」


「しねーよ! オラ、さっさと行きやがれ!」


「……」


私はドアに手を掛けた星夜に近づく


「……翼?」


星夜は私を見て首を傾げた