穏やかな時間帯を突然の騒音が打ち消した


バルンバルンバルンッ!!


けたたましいバイク音に混ざり地面にぶつける金属音が響き渡る


それに反応して学校の窓から生徒が覗きだした


「雛菊出てこい! No.1の地位を奪ってやる!!」


「さっさと出てこないとぶっ壊すぞ!!」


乱凰の面子が口々に叫び出す


`キャアアアアアッ!!´


`オォオオオオオッ!!´


女子の黄色い悲鳴と男子の大声援を合図に出てきたのは雛菊


この学校の殆どは雛菊が通っているわけで、総長を先頭に乱凰に立ち塞がった


「……なにか用か?」


そう言う大河の後ろ姿には迷いなんて見えていない


「あっれー? ある人の話ではもう一チームいるって聞いたんだけど、逃げちゃったの?」


ケラケラと笑いながら挑発しようとしている


「逃げてない。 お前らの相手は俺達で充分なんだよ」


バキッ


大河の拳が乱凰の一人にのめり込んだ