約束の一週間後


私達は理事長室に集まっていた


「――……俺が知らない間にそんな事が起きていたのか」


事の事情を聞いた理事長がイスに深く持たれた


「言うタイミングを逃してすみませんでした」


「なんだ、急に改まって……。 そこはいいんだが、朝から集まらなくていいだろ?」


「仕方ないですよ。 時間が分かりませんので、雛菊にも警戒しとくように言っときましたし……」


「遂にこの時が来たんやな」


「そうだね」


「けれど、俺達がやる事は変わりない」


「……ま、気を付けろよ」


理事長の言葉に五人は頷いた


「俺達がここを出る時は翼は残っていてくれ」


「……わかった」


キーンコーンカーンコーン


授業の終わるチャイムが鳴る


お昼休みに差し掛かり、途端に廊下から賑やかな声が聞こえてきた


理事長室の窓からは校門の様子が見えていた