「へぇ、緋麻里はともかく、颯一も翡麻里も勘づいてたんだね」


「なんか失礼や……え?」


「……って事は、塁も?」


颯一は不思議そうにし、翡麻里は目をパチパチしている


「当たり前じゃん。 平然としてるつもりだろうけど多少の違和感感じたし」


「長い間、共にしていると気づきますもんね」


些細な変化にも、ね


「……けど、二人の関係って言われてもよくわからないや」


星夜は恐らく翼に好意を持っている


いや、絶体に…だが、一段落終えるまで言うつもりはないだろう


翼は、自身の感情が曖昧で戸惑っていると思う


「……なら、俺らでサポートせなあかんな」


颯一が自信満々に言う


「これまで押されてきた背中を今度は押す番や。 ここで動かな進まへんで!」


仁王立ちの体制でニッと笑った


双子は目を合わせてクスッと笑い、


「「颯一の意見に賛成(です)!」」


と、声を揃えた