強がりな元姫様



「――……そこまで!」


終わりを聞くと同時に地面に膝をついた雛菊の4人


対して俺達は平然としていた


「えっと…保くんは、小回りが利いてるんだけど、もっと広く視界を見ていかないと」


「浩輔さんは、もっと技に磨くべきです。 持ち前の軟体のよさを活かせればいいですよね」


「翔太は一つ一つの一撃が重いんやけど、スピードはえらく遅くなっとる。 そこのバランスを均等にせんとあかんな」


「大河は身体能力は優れていると思う。 けど、正確さが欠けてるね」


「……うぅ」


「そっか……」


「……っ、くそっ」


「……」


4人は悔しそうに顔を歪めた


「……おいおい、これ本気か?」


「星夜、いくらなんでも詰めすぎじゃない」


何かをメモに書いている星夜


それを後ろから覗いている氷雨さんと鸞が顔をひきつらせた


メモ帳から引き剥がした紙を手にし、星夜は息をつく