強がりな元姫様



「そうビビるな。 疾風、お前は筋はいいんだ。 これから鍛えればすぐに伸びる。

……どうだ? 白神に入らないか?」


「……え!?」


あまりの唐突の勧誘に周りが唖然とした


颯一、翡麻里、緋麻里も口をあけていた


疾風もポカンとしていたが、ハッと我に返り慌て出す


「もちろん、疾風を含む黒神全員を勧誘したいんだが」


「な、な、なぜ……!?」


「なぜ、か。 ……お前らなら今後の白神の未来をも背負っていけると思ったから。 それでは、ダメか?」


「……っ」


ギュッと唇を噛みしめて俯いた


「お、俺…カツアゲされていた所を白神の誰かに助けてもらったんです。 あの姿を見て、あぁなりたいと思いました。 黒神としたのは白神に憧れたからです」


顔を赤くした疾風は頭を下げた


「おこがましいと思いますが、どうか黒神を白神に入れてください!」


`お願いします!!´


疾風の後に声を揃えて黒神が一斉に頭を下げた