「……速い!」
「スピードなら星夜と同等やないか!?」
翡麻里と颯一は唖然としていた
「……確かに速いですよね。 ですが」
バシッ!
`……!?´
星夜の行動に周りが騒然とした
「……速さも必要だけど。 技術もより大事だ」
拳を掌で受け止めた
それを星夜が疾風を見ずに今の動作をしていた事が周りを驚かせていた
「っ、く!!」
さらに蹴りを食らわせようとした足を難なく受けとめ、押し返す
よろめいた疾風は体制を取り戻そうとする前に……
トンッ
既に手刀が首に当たっていた
「……っ!?」
驚きの余りその場で硬直した疾風と
「……取った」
そう言って口元が弧を描いた星夜
「スピードは長けているが技術がまだまだ。 これまでも速さだけに頼っていたんじゃないか?」
「!」
「残念だが。 今のままじゃ、俺には勝てないな」
笑顔を浮かべた半歩後ろに下がった



