「……信じられないならかかってきなさいよ」
両手を広げて挑発した
「うぉおおっ!」
殴りかかってきた男子の腕を掴み投げ飛ばす
ドガッ
バキッ
数分もしない内に男子十人は倒れ、女子五人は隅で抱き合って震えていた
近づくと悲鳴をあげて丸腰で逃げだした
「……二度と私に声かけてくんな!」
聞こえていたかは知らないがこれからは呼び出される事はないだろう
パチパチパチッ
茂みの方から拍手が聞こえてきた
「……なんなの?」
出てきたのは富田と飯島
「いやー、高岸は強いんやな。 出てくる間もなかったで」
「覗き見しちゃってごめんね」
いつからいたのよ
「ほな、行こうか」
「……どこに?」
「それは来てのお楽しみ!」
私の両隣に立たれ、肩を掴まれては逃げられない
半ば引きずられるように私は連れて行かれた