「けど、今のままじゃ雛菊は俺達はともかく、白神にも勝てないよ。 乱凰だっけ? それにもギリかもね」


慎之介さんが考える素振りを見せる


「だから、今から特訓するんだよ。 少しでも実力をつけた方がいいでしょ」


「実力見るなら実際に戦わせる?」


「この時間なら既に下っ端達も揃っているだろうから、見てくるわね」


臣さんが幹部室を出ようと、ドアノブに触れた瞬間


ガシャアァァァンッ!!


何かが壊れる音が響いた


`……´


皆が呆ける中、一人…星夜だけが俯いた


「氷雨」


地を震わせるような低い声に氷雨さんはビクリと身体を震わせる


「……早朝にこだわる理由が抗争だったら、殴るぞ」


「え!? そんな訳ないじゃん。 俺の気まぐれが偶然にも重な……ごめんなさい」


言い訳を並べようにも星夜の敵を射るような目付きに圧され頭を下げる