強がりな元姫様



「……寂しい、か。 それがキミの本音かな?」


「え?」


氷雨さんの表情は穏やかなものに変わっていた


「ここだけの話。 炎舞の幹部はある共通点があるんだよ。 ……言っちゃっていい?」


「「「「いいよ」」」」


炎舞の幹部四人は肯定をするように頷く


「……俺達は親とか周りから身勝手な理由で捨てられたんだよ。 そんな五人が偶然にも集まってできたのか今の炎舞。

それはいいとして、俺はチームが結成された時から寂しいとか思った事はない。 それは、信頼できる仲間がいるからさ」


……信頼できる仲間


「長い時間いるからお互いわかってて、何かを一からはじめて何回も衝突し、最後には仲直りするわけよ。 そして、チームの仲がより深くなる。

そこんトコの深さは白神には負けないね」


「否定しない」


星夜は口角をあげる