強がりな元姫様



「雛菊総長、相模-サガミ-大河です」


「雛菊副総長、緒方翔太です」


「雛菊幹部、太宰浩輔です」


「雛菊幹部、野田-ノダ-保、です」


四人は表情を固くしている


「……あれ、幹部って四人だけ? あぁ、あと一人は[舜]だったね」


「……!」


ゴメン、といいながらも時雨さんの目が細くなる


まるで品定めするような目付きだ


「……時雨、今のは雛菊に対して失礼だ」


カップを手にしたまま静かに星夜は言い、時雨さんは困ったような笑みを浮かべた


「……白神総長、新崎星夜」


「副総長の五十嵐塁です」


「幹部の富田颯一や」


「同じく幹部の飯島緋麻里です」


「同じく幹部の飯島翡麻里です」


重い空気のまま、三チームの自己紹介は終わる


「最後に白神の姫様の名は?」


「高岸、翼です」


時雨さんはニヤリと何かを企む笑みを浮かべた