強がりな元姫様



「わかるか」


星夜は吐き捨てるように言って視線を反らした


「あー…全員揃ったから本題に入らんか?」


何も言えずに手をピクピクさせる氷雨さんに颯一は言いかける


「……そうだね。 いつまで経ってもはじまらない」


ハァと息を吐いてイスに座った


幹部室の中は緊迫感が漂っていた


雛菊、炎舞、白神の各総長、副総長がイスに座り、幹部がその後ろに立っている


「……取りあえず、雛菊には自己紹介からだね。

俺は炎舞総長、木城氷雨だ」


「俺は炎舞副総長の木城時雨」


「炎舞幹部の葛西臣。 こんなナリだけど男よ」


「同じく炎舞の礒貝-イソガイ-慎之介」


「同じく幹部の冴木鸞」


自己紹介は炎舞から雛菊へと向けられる


「最後に白神でいいよね?」


「構わない」


「……そういう事で」


氷雨さんはニッコリと笑い、大河に自己紹介を促す