強がりな元姫様



「…………ヘビ?」


「!? シェリーを見たの!! どこにいた?」


シェリーはヘビで慎之介さんのペットで間違いないらしい


「今、ドアから出ていきましたけど」


「嘘っ!?」


「外にいるのってまさか……!」


皆がドアの外に注目する


「え、ヘ、ヘビ!!? わぁあああああっ!!」


誰かの叫び声


この声は、確か……










「――もうやだ~…ここでヘビと対面しちゃうなんて……」


「ごめんね? うちの慎ちゃんがとんでもない事しちゃって。 えーと、保ちゃん?」


「……昔から爬虫類全般、ダメなんですよ」


部屋の隅で蹲って嘆く保を臣さんが励まそうとしている


浩輔は顔をひきつらせていた


「……だから嫌なんだよ。 ここに来るのは」


怒りを露にした声


「お、俺だってシェリーの行動は予測不能なんだよ。 星夜ならわかるだろ」


氷雨さんは弁解しようとしていた